2013年07月22日

参院選のまとめ


こんにちは~

17日間の熱い戦いが終わり、昨日参院選の結果がでました。
結果はもうみなさんご存じのとおり、「自民圧勝、ねじれ解消」でしたね。

昨晩のテレビ番組は、サッカー中継を除いてすべて選挙特番でしたから、嫌でも皆さんご覧になったんではないかと思います。

私は政党に所属していませんし、今回の参院選は真っ白の目で、
見させていただき、そして投票させていただきました。


まず、今回の参院選を振り返り、自分なりに大きく以下4点にまとめてみました。
だらだら長い文ですが、修行中ですのでお許しください。


①今回の参院選の特徴
②大きな3つのポイントとその結果
③静岡選挙区の結果
④ネット選挙と投票率アップ策


①今回の参院選の特徴
今回は、242席ある参議院の半分、121席の戦いでした。
それではあと半分はというと、3年前に選挙をしております。
参議院は、6年任期で解散がありませんので、じっくり政策に向き合えるということが最大の特徴です。
もう一つある衆議院は任期4年で解散がありますので、いつ選挙になってもいいように、それぞれの候補者は地元を意識せざるを得ないですから、衆議院と参議院それぞれに役割があると思っていただければと思います。
もちろん、参議院不要論という声もありますが、私の個人的な考えは、参議院は必要だと思っています。

衆議院と参議院の関係は、ちょうど市長と市議会のような関係であり、権力を偏らせないようにする知恵の組織です。

ですから市議会もそうですが、市長がおかしなことをしなければ目立ちませんし、参議院も衆議院が強引でない限り目立ちません。

参議院は、権力を偏らせないようにするためのブレーキ役です。
ですから、私は人数や選挙制度はともかくとして、参議院は必要だと思っていますし、「ねじれ」は健全な状態だと思っていました。


ともかく今回は参議院242席の半分121席を奪い合った選挙でした。


②大きな3つのポイントとその結果
今回の選挙の争点は「ねじれ」の解消でしたが、大きなポイントの数字が3つありました。


63(自民党、公明党あわせて) → ねじれの解消の122席過半数
70(自民党、公明党あわせて) → 安定多数
101(自民党、みんな、維新あわせて)→ 憲法改正に向けた2/3

ここで、憲法改正には公明党は入っていませんが、公明党は憲法改正に慎重だからであり、自民党、みんな、維新はある程度同じ方向を向いているからです。


結果を見れば、
自民党65席、公明党11席 → 76席    → 自公  135席
自民65席、みんな8席、維新8席 →81席 → 自み維 142席


ということで、ねじれは解消、安定多数ということになり、自公圧勝ということになったわけです。


しかし、憲法改正の2/3に届かなかったのは、ひとつの大きなポイントかもしれません。
いずれにしても、圧勝したといわれる自民党の、今後の政権運営をしっかりと注目していかなくてはいけませんね。
もう参議院が衆議院のブレーキ役になることは、厳しい状態なんですから。


③静岡選挙区の結果
静岡選挙区では改選2席に6名が出馬しました。


当初みんなと維新は協力するのかと思われましたが、おそらく橋本さんの発言が原因で分裂。
実際のところはどうかわかりませんが、「おそらく」です。


結果、それぞれの候補者が何を言っているのか、争点がわかりにくい選挙になったのは、否めないと思います。
有権者にとっては争点が分かりにくく、且つ選択肢がありすぎて、どこにいれていいかわからない、選挙に行ってもしょうがないとなった部分もあったと思います。  


結果投票率は、過去3番目に低い52.26%となってしまいました。


これは国政、県政、市政、それぞれを担っているも私も含めた政治家が、反省すべき点だと思います。


先ほどの争点が分からなかったということもありますが、政治家の言葉、行動が信用されていないことは、政治の大きな課題です。


当選した票を見てみます。
牧野さん634,789票、得票率41%
榛葉さん458,095票、得票率30% というところです。


有権者の半分しか選挙に行っていませんから、有権者数からみれば、当選した牧野さんも20%、榛葉さんも15%の信任しかうけていないと私は見ています。


だからこそ、自分が勝ったというよりは、自分を信任していない人が牧野さんですら80%、8割いるということを念頭において、これからの政権運営を行っていただきたいと願うばかりです。


政治家の信頼を取り戻すためにも。
そして私は、引き続き街頭演説を続け、市民と政治の距離を近づけることは継続していきます。



④ネット選挙と投票率アップ策

最後に、注目されていた「ネット選挙の解禁」、やっぱり効果は薄かったですね。


私はこのネット選挙のことは以前もブログで書きましたが、「ネット選挙活動の解禁」と言葉を変えたほうがいいと思っていましたし、ネットの特徴からしても、「検索する」という行動がなければ、ネットは見ないわけなので、もともと興味がある方はチェックしていたと思いますから、当然の結果だと思います。


今日の静岡新聞の情報によると、ネットを「参考にした人」は、なんと8.9%しかいなかったようです。
20代でも21%ですから、投票にいった20代がどのくらいいたかわかりませんが、ほとんど参考にしていないということですね。


私は投票率を上げる方法について、18歳から投票にいけるように、憲法を改正する必要があるなと思っています。


日本国憲法 第15条3項 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。



先だって制定された国民投票法は、18歳からの投票権を認めています。


18歳から選挙にいくことができれば、高校3年生のとき、いわゆる大部分が「地元にいるとき」に選挙に行くことができます。


20歳では、大学に行っていたり、親元を離れていたりする可能性がぐっと高くなります。


親元にいるときであれば、おそらく30代や40代の親たちも、一緒にいくことになりますし、家庭での会話の中にも社会のことを話す機会がふえると思います。


私は、少なくとも憲法改正について、ここの部分は、変えてもいいのではと思っています。


だらだらと長くなりましたが、今回の参院選の特徴や自分の考えをまとめてみました。
いずれにしても、自民党、公明党政権が、この流れでどういう政治を行うのか。
少なくとも、過去自公政権は否定されたからこそ、政権交代が起き、民主政権が生まれました。

自公政権には、くれぐれも過去と同じ過ちは踏まず、将来の日本のための政治を行ってもらいたいと思います。

長文を読んでいただき、ありがとうございました。







同じカテゴリー(政治活動)の記事

この記事へのコメント
初めまして、こんにちは。
市議選以来、草地さんには注目しております。
ようやく政治的思いを書いて下さったので面白いです。

「③静岡選挙区の結果」に書いてある『だからこそ、自分が勝ったというよりは、自分を信任していない人が』この部分の『自分』は「自民」で良いですか?

ねじれがあった方がいい、と言うよりは正しい野党がいた方がいい、と私は思います。
Posted by ヒマこ at 2013年07月23日 14:05
ヒマこさん>コメントありがとうございます!うれしいです。
ご質問へのお答えですが、「自分」であっています。自民だけでなく、選挙で勝った人は、すべて自分に入れてくれなかった有権者を意識するべきだと、僕は思っています。
正しい野党、大切ですね!これから野党がどういう野党になっていくのかも見所です!
健全な野党があってこそ、政権与党が間違った判断ができなくなりますから、よい政治には、よい野党は必要だと思います。
Posted by くさっちくさっち at 2013年07月23日 16:42
はじめまして。
私は選挙権は二十歳からのままでいいのではと思っていたのですが、おっしゃられるとおり、地元が身近な存在である一八歳からというのは、考えさせられました。

政治は他人まかせというものではなく、もっと身近なものであるべきだと思います。
Posted by TakemanTakeman at 2013年08月07日 13:14
Takemanさんありがとうございます。
おっしゃる通りです。他人任せでいいはずないんです。
国民主権であり、国民主権ですから、そもそも市民側に決定権があるという制度ですね。
政治家にだれでも立候補できるなんて、過去の時代ではありませんでしたから、私が一市民でただの電気屋の息子なのに政治の場に立てていること自体、恵まれていることだと思っています。
まさに他人任せではなく、政治は変えられるし、変えなくてはいけないものだという市民を一人でも増やしていきたいと思います。
まずは、私自身の行動が試されていますから、もっと身近に感じていただけるように情報発信し続けますね☆
これからもコメント、ご意見お待ちしています!
Posted by くさっちくさっち at 2013年08月07日 16:54
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
参院選のまとめ
    コメント(4)