2014年10月16日

条例制定へ向けて

昨日で、38日間続いた9月定例会が閉会しました。議案の中身まではデータ化されていませんが、概要はホームページにさっそくアップされていますので、チェックしてみてくださいね!それにしてもボリュームの多い議会でした。
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/shigikai/teireikai/teireikai2609.php

そして議会が終わっても、市役所にいかなくなるわけではありません。
今日も朝から再来週に迫った議会報告会運営会議、午後は中小企業振興基本条例(仮)の条文づくりと打ち合わせがありました。

今、僕が一番力を入れているのはこの条例づくり。条例ってなんだったっけと思う方もいるかもしれませんが、人ではなく法が国を治めている「法治国家」の日本では、憲法が最高法規、そして細かなルールは法律に定められています。その法律の中の地方自治法に「地方自治体は条例を作ることができる」とされていますので、磐田市のような地方公共団体は、条例を作り条例が市を治めています。そしてこの条例は、磐田市であれば市議会が制定の権限を持っています。ここが二元代表制と言われる市長と市議会の複雑なわかりにくいところなんですが、市長は条例、すなわち市のルールを作ることはできません。あくまで市長は市議会に提案することができ、そのルールをルールとして認めるのは、市議会の役割です。今議会でも「磐田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について」なんていう放課後児童クラブのルールを定める条例の制定が議題として挙げられ、結果昨日の採決では賛成多数で認められたので、ルールをこれから運用していくわけです。条例というルールで縛られているからこそ、自治体は市民から税を納めてもらい、また市民は公共サービスを受けることができるわけです。そしてまた二元代表制だからこそ、市長が変わってもそんなに大きな変化がすぐにくるわけではないんですね。江戸時代ならお奉行様が変われば、税金が変わるなんてことはざらにあったと思いますが、いまでは条例に制定されてる以上、変えるために議会を説得させなくてはいけませんので、そういうところで議会の役割ってあるんだと思っています。

前置きが長くなりましたが、今回制定を目指している「中小企業振興基本条例(仮)」は、議会が自ら条例を制定しようと動いています。あれっ?と思われた方、この長い文章をよく読んでくださっている。ありがとうございます。さっきは「市長が提案することができ」という説明をしました。そうなんです、これまで磐田市で作られてきた条例のほとんどすべてが、市長提案の条例だったんです。ですから議会は、賛成するか、修正して賛成するか、反対するかのどれか。今回は、市内の中小企業をもっともっと盛り上げていこう!という機運を市議会から発信しようということになり、議会が自ら条例を制定しようということで、策定会議というプロジェクトチームを作り、そのチームを中心に議会発議の条例を作っているわけです。

ダラダラ長くなりましたが、いままでにない取り組みに関わらせてもらっていますので、大変たくさんの実践を積み、勉強ができています。早ければ11月定例会、遅くとも今年度中には、中小企業の振興につながる条例を制定させたいです。中小企業で働いている方、社長をやっている方、なにかいい政策があったら、どんどん教えてくださいね!

ちなみに写真は先ほど終わった市政懇談会の様子です。市長から、僕の住む地域の皆さんへ、市政説明がありました。思いは十分伝わってきましたが、説明後の参加者の質問はすべて地震、津波対策。改めて、この地域の皆さんの抱えている不安な想いを感じることができました。僕も皆さんとの対話を大事にしながら、不安な想いを少しでも解消できるように動かなくてはと感じた夜でした。

条例制定へ向けて


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